AWS運用代行とは?メリットや選ぶ際のポイントを解説!
株式会社サイバーセキュリティクラウド
投稿日:2026/01/08
AWSを導入する企業が増える一方で、日々の運用や監視、障害対応にかかる負荷は企業にとって大きな課題となっています。特に、24時間365日の監視体制や高度化するセキュリティ対策を自社だけで維持するのは容易ではなく、AWS運用代行サービスに注目が集まっています。
この記事では、AWS運用代行サービスの基本からメリット・デメリット、比較時のポイントまでを整理し、サービス選定に役立つ情報を提供します。
目次
- AWS運用代行サービスとは?
- AWS運用代行でサポートされる領域
- 「監視」「運用代行」「マネージドサービス」の違い
- AWS運用代行サービスを利用するメリット
- 運用の省力化と手厚いサポートが受けられる
- 場合によってはコスト削減も見込める
- AWS運用代行サービスを利用するデメリットはある?
- AWSに詳しい社内人材を育成しにくくなる
- 契約内容によっては追加費用が掛かる場合がある
- 専任人材が課題になることがある
- 運用代行サービス各社にも得意範囲がある
- 監視重視のサービス
- 運用改善までの包括サービス
- セキュリティ強化型のサービス
- なぜセキュリティ強化型のサービスが必要とされるのか
- 検知にも技術が必要
- 対応や改善には知識と経験が必要
- AWSのセキュリティ運用なら「CloudFastener(クラウドファスナー)」
- セキュリティチームの高度なノウハウを活用できる
AWS運用代行サービスとは?
AWS運用代行サービスは、企業が利用するAWS環境に関する監視・運用作業・障害対応などを専門企業へ委託できるサービスです。監視のみに特化したものから、運用全般やセキュリティ対応まで含めるものまで幅広く存在します。AWS環境は構成が複雑化しやすく、24時間365日の監視や障害対応、セキュリティ対応を自社のリソースだけで実施するのが難しくなっています。
運用代行サービスを利用することで、日々の運用作業を専門家に任せられるため、AWS環境を安全かつ効率的に運用できます。特に近年はセキュリティに関する知識と経験の必要性が高まっており、社内でセキュリティの専任担当者を確保するよりも外部に委託して安定した運用体制を構築するケースが増えています。
AWS運用代行でサポートされる領域
多くのAWS運用代行サービスは、24時間365日のシステム監視、アラート対応、定期バックアップ、セキュリティ対応など、日常運用に必要な作業を提供します。
また、リソースの無駄を削減するための最適化提案や構成変更の支援を受けられることも多く、継続的なコスト最適化につながります。サービスによっては日常的な変更作業や請求代行も含まれ、通常は米ドルで請求されるAWS利用料を日本円で管理しやすくなるなど、運用負荷とコストの軽減にも寄与します。
「監視」「運用代行」「マネージドサービス」の違い
AWS運用代行サービスには、大きく分けて「監視」「運用代行」「マネージドサービス」の3つに分類できます。それぞれ提供範囲が異なり、責任分界やSLA(サービスレベル契約)の範囲にも違いがあります。
監視サービスは、AWS環境の稼働状況を常時監視し、異常を検知した際にアラートを通知するサービスです。一次対応や構成変更は含まれないことが多く、対応は自社側の責任で行います。そのため、SLAにおける対応範囲は限られます。
運用代行サービスは、監視に加えて、障害発生時の一次対応やバックアップ、パッチ適用、構成変更などの日常的な運用作業を代行します。運用作業の負担は軽減されますが、高度なセキュリティ対策やシステム最適化には後述のマネージドサービスが必要です。責任分界としては運用全般が任されますが、セキュリティや最適化など運用外の領域には責任が及ばないことが多いです。
マネージドサービスは、運用代行に加え、環境全体の最適化やセキュリティ対策、パフォーマンス改善提案などを含む包括的なサービスです。サービス提供会社に多くのことをお任せでき、安定運用を図れます。SLAの範囲は前述の2つに比べると広くなります。
これらのサービスの違いを理解し、自社に最適なサービスを選択することが重要です。契約前に責任分界やSLA範囲を明確にし、どこまでがサービス提供者の責任かを確認することが、円滑な運用に繋がります。
AWS運用代行サービスを利用するメリット
AWS運用代行サービスを利用することで、企業は運用負担を大幅に軽減でき、システムの安定稼働を確保することができます。単純なコストだけでは測れないメリットを理解することが重要です。
運用の省力化と手厚いサポートが受けられる
AWS運用代行サービスを利用する最大のメリットは、24時間365日の監視体制を外部に委託できる点です。システムの稼働状況を昼夜問わず常に監視し、異常が発生した際には即座に対応できる体制が整っているため、システム停止リスクを最小限に抑えることができます。さらに、運用代行サービスでは障害発生時の一次対応や初期対応も専門のエンジニアが行うため、社内リソースを割くことなく迅速に問題を解決できます。このため、社内の担当者が夜間や休日にオンコール対応する必要が大幅に減ります。
また、AWSに精通したエンジニアによる支援を受けることで、技術的なトラブルや複雑なシステム設定でも無理なく対応でき、運用品質が安定します。これにより、運用作業が属人化する問題も、運用代行サービスのサポートを受けながら解決でき、社内担当者は他の業務に集中できます。結果として、運用効率が向上し、品質も一定の基準で安定します。
場合によってはコスト削減も見込める
運用代行サービスでは、AWSのリソース使用状況を定期的にレビューし、無駄なリソースを削減したり、新サービスに置き換える最適化提案が受けられます。これにより、利用料を削減し、全体の総所有コストを最適化できます。
また、AWSの運用には多岐にわたる知識が求められるため、担当者の育成や採用にはコストがかかります。運用代行サービスを利用することで、専門知識を持つエンジニアを自社で確保する必要がなくなり、教育や採用コストを削減できます。
AWS運用代行サービスを利用するデメリットはある?
AWS運用代行サービスは、運用負担を軽減し、システムの安定稼働を実現するための有効な手段ですが、利用する際には運用を外部に委託することで生じるデメリットや注意点も存在します。以下のデメリットを理解した上で、契約内容を十分に確認し、自社に最適なサービスを選ぶことが重要です。
AWSに詳しい社内人材を育成しにくくなる
AWS運用を外部に委託すると、社内でAWSの障害対応や設計変更といった実務経験を積む機会が減少します。将来的に運用を内製化したい場合や、AWS以外のクラウドサービスを導入する際に、社内の専門人材が不足していると、迅速かつ適切な対応が難しくなる可能性があります。これにより、社内の技術力向上の機会が無くなるため、外部委託と社内教育のバランスを考慮することが重要です。
契約内容によっては追加費用が掛かる場合がある
サービスによっては、障害対応や構成変更など一部の作業が契約に含まれず、範囲外として追加費用が発生することがあります。契約前に、含まれる作業範囲と追加料金が発生する条件を明確に確認する必要があります。
専任人材が課題になることがある
運用代行サービスを選ぶ際には、サービス範囲や専任担当者の有無も重要なポイントとなります。専任担当者がいない場合、都度新たな担当者がアサインされるため、AWS環境に関するバックグラウンド情報の把握が不十分なまま対応が行われることがあります。この場合、環境特有の課題や過去の対応履歴を十分に理解していないため、障害発生時や変更作業の際に対応が遅れる可能性があります。
また、複数担当者による運用では、対応にばらつきや抜け漏れが生じるリスクも高まります。これにより、運用の品質や対応速度が不安定になることがあります。サービス選定時には、専任担当者が確保されているか、どのようなサポート体制が敷かれているかを十分に確認し、自社に最適な体制を選ぶことが重要です。
運用代行サービス各社にも得意範囲がある
AWS運用代行サービスと一口にいっても、各社が提供する内容や強みは大きく異なります。監視に特化した安価なサービスもあれば、運用改善が得意なサービス、セキュリティ運用を軸にしたサービスなど、得意とする領域はさまざまです。AWS運用代行サービスの比較を行う際には、料金だけではなく、自社が委託したい範囲とサービス提供側の得意分野が同じか見極めることが重要です。次の章では、代表的なサービスタイプごとに特徴を整理していきます。
監視重視のサービス
監視に特化したサービスは、AWS環境の稼働状況を常時把握し、異常を早期に検知することを主な目的としています。死活監視やメトリクス監視、ログ監視などを通じて、システムに問題が発生した際に迅速にアラートを通知できる点が特徴です。多くの場合、アラート通知後の対応は自社側で行うケースが一般的です。
このタイプのサービスは、コストを抑えながら最低限の監視体制を整えたい企業に向いています。既に社内に運用担当者がいて、障害対応や構成変更は自社で行う前提の場合、監視作業のみを外部に委託することで、担当者の負荷を軽減しつつ運用の安定性を高めることができます。
運用改善までの包括サービス
運用改善までを含むマネージドサービスは、監視や一次対応といった日常運用に加えて、AWS環境全体の改善提案や最適化まで踏み込む点が特徴です。リソースの利用状況を定期的に分析し、無駄なコストの削減や構成の見直し、パフォーマンス向上につながる変更提案を受けられるため、運用を単なる維持ではなく「より良くしていく」方向へ進められます。
また、バックアップ設計の改善や運用プロセスの標準化支援、権限管理の適正化など、日々の運用で発生する問題も都度解消できます。社内に専任のクラウドエンジニアがいない場合でも、外部の専門家が改善サイクルを回すことで、AWS環境の品質を安定的に高められます。
このタイプのサービスは、AWS環境をより安定的・効率的に運用したい企業や、運用負荷を軽減しつつ改善も同時に進めたい企業に適しています。
セキュリティ強化型のサービス
セキュリティ強化型のサービスは、監視や運用作業に加えて、AWS環境で発生し得るセキュリティリスクに重点を置いた運用体制を提供します。ログ分析、脅威検知、脆弱性管理、権限設定の適正化など、一般的な運用代行ではカバーしきれない領域まで踏み込む点が特徴です。外部からの攻撃だけでなく、設定ミスや権限の過剰付与といった内在的リスクにも対応できるため、セキュリティ水準を大きく引き上げることができます。
セキュリティに精通したエンジニアがログやアラートの背景を読み取り、通常とは異なる挙動を早期に発見することで、被害の拡大を防ぎます。また、AWS環境ではセキュリティ設定が多岐にわたるため、運用担当者だけで安全性を維持するのは難しくなっています。そこで、セキュリティの専門家がAWS環境をチェックし、改善提案を行うニーズが高まっています。
このタイプのサービスは、セキュリティ体制を強化したい企業や、外部攻撃・内部リスクの双方を確実に管理したい企業に向いています。AWSセキュリティのベストプラクティスを取り入れやすい点も、大きな利点です。
なぜセキュリティ強化型のサービスが必要とされるのか
セキュリティ強化型のサービスが必要とされる背景には、前述の通りAWS環境におけるセキュリティ運用の高度化と、年々巧妙になる攻撃手法の存在があります。従来型の監視だけでは異常の早期発見が難しくなっています。こうした理由から、一般的な運用チームだけで対応するのは負荷が大きくなっています。
AWSは柔軟性が高い一方で、設定が複雑であるがゆえに、意図しない設定ミスや権限の過剰付与がセキュリティリスクにつながるケースも増えています。これらは外部からの攻撃だけでなく、内部要因にも注意が必要な領域であり、継続的なレビューと改善が欠かせません。
こうした複雑な環境を安全に運用するためには、セキュリティ専門チームの知見を活用し、脅威の検知・分析・改善までを一貫して支援できる体制が求められます。その結果として、セキュリティ強化型のサービスを選択する企業が増えています。
検知にも技術が必要
AWS環境では、セキュリティアラートやログに現れる挙動の多くが一見通常の動作に見えるため、異常を見極めるには知見と経験が必要です。単純なしきい値の監視だけでは異常検知は難しく、ログ同士の相関を読み解いたり、過去のパターンや脅威情報と照らし合わせる判断力が求められます。
特に、脆弱性を突く攻撃は、表面上は通常アクセスと同じように見えることが多く、AWSの構成理解とセキュリティの専門知識がなければ検知が困難です。こうした検知作業を社内だけで担う場合、見逃しリスクか誤検知による運用負荷増大のどちらかに振れやすくなります。セキュリティの専門チームの支援を受けることで、早期発見と正確な判断がしやすくなります。
対応や改善には知識と経験が必要
AWS環境で異常を検知できたとしても、その後の対応にはAWSやセキュリティに関する知識と経験が求められます。原因特定、影響範囲の切り分け、権限の確認、ログの追跡、設定の修正など、多くの判断ポイントでその技量が試されます。誤った対応を行うと攻撃を継続させてしまったり、被害が拡大する可能性があります。
再発防止に向けた改善には、AWSのサービス仕様やセキュリティベストプラクティスへの深い理解が欠かせません。設定の最適化、権限の見直し、WAFや監査ログの強化など、多岐にわたる作業を適切に行うにはセキュリティ知識と経験が必要です。社内だけで安全性を維持し続けるのは負荷が大きく、継続的に改善できる体制をどう確保するかが重要です。
AWSのセキュリティ運用なら「CloudFastener(クラウドファスナー)」
これまで説明してきたように、AWS環境のセキュリティ運用では、単なる監視や障害対応にとどまらず、脅威の検知・分析、権限や設定の見直し、ログの見極めなど、継続的な改善サイクルが求められます。自社でこれらを網羅し、安定した品質で運用し続けるには、相当な専門性が必要になります。
CloudFastenerは、AWSをはじめとしたクラウド環境に対して、セキュリティ運用を軸にしたマネージドセキュリティサービスを提供します。監視や一次対応だけでなく、環境全体を踏まえたリスクの洗い出しや改善提案まで含めて支援するので、セキュリティ運用の標準化と品質向上の両立を実現できます。
セキュリティチームの高度なノウハウを活用できる
こうした運用を支えているのが、オンライン常駐するCloudFastenerのセキュリティチームです。CloudFastenerを利用することで、AWSとクラウドセキュリティの両方に精通したセキュリティ専門家の知見を日常の運用に取り入れられます。脅威動向やインシデント事例、AWSのアップデートなどを踏まえた観点で環境を確認するため、単なる監視や障害対応にとどまらず、設定や設計レベルの課題も早期に洗い出せます。
また、CloudFastenerのセキュリティチームが標準化された運用プロセスに基づいてログ確認やアラートレビュー、設定レビューを行うことで、社内担当者のスキルに依存しないセキュリティ運用の品質維持が可能になり、AWS環境の安全性を高めつつ、担当者の負荷軽減と運用の平準化を同時に実現できます。
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